“440 presents uchuu in the four forty”の仲間たち。今、この時、この季節を思いのまま綴ってくれます。
遠回りと卒業
初めましての方もそうでない方も、こんにちは。笹平綾佳と申します。曲を作ったりギターを弾いたり歌を歌ったりしています。 この度uchuu企画のコラム連載にお声がけいただいたので、僭越ながら寄稿させていただきます。
テーマが3月ということで、これはほとんどの人が同じ連想をするんじゃないかなと思いつつ、あえて被せにいってみます。 3月といえば、卒業の季節ですね。BGMは尾崎豊の『卒業』でお願いしたいです。 学生時代の思い出が充実していない組として、それでも大丈夫だぜって思いを込めて、文章綴れたらと思います。よろしくお願いします。
私は、学生時代にあまりキラキラした思い出がありません。元々ひとりで過ごすのが好きなのもあったのですが、グループに属したり輪の中に入っていくのが苦手で、今思うと人と関わるのがとにかく下手すぎたのだと思います。 中学生の後半頃から不登校の片鱗が見え始め、高校入学と同時に爆発、そこからグレてしまい1年目はほとんど学校に行っていませんでした。
その頃の思い出といえば、学校をサボって1日中本や漫画を読んだり、ひとりで海を見に行ったり、ライブを観に行ったり…。平日の夜と休日は欲しかったギターを買うためにひたすらバイトばかりしていました。 思い返すと、このひとりぼっちの時間が私をつくるかけがえのない時間だったのだと思います。学校、家、どこにいても息苦しかった毎日の中で、初めて深呼吸できたような感覚だったから。 その後、音楽を通して人との交流もできるようになり、当時出会った高校時代のバンドメンバーは私にとって初めてできた友達です。
今、学生の方で自分の居場所がないなぁと感じたりしている方もいるかもしれません。でも、大丈夫です。大人になったら自分の好きな場所に椅子を置けます。ひとつの場所だと息が詰まるのでなるべく椅子を置ける場所を増やしておくのもいいと思います。 そんな感じで、ほど良く自分の好きなものや好きな人たちに囲まれていると、気づいたら笑っています。 学校って、ある程度我慢することや人間関係を円滑に進めるための学びの場でもあることは確かだと思うのですが、決して無理に窮屈な枠の中に囚われる必要はないんだろうなぁ、と。 そんなことに気づけたのは私がちょうど高校3年生、卒業の時でした。なかなか時間がかかってしまいましたが、この時初めて、本当の意味での卒業ができた気がしました。遠回りしたけど、その時間も悪くなかったです。
今春ご卒業の皆さん、おめでとうございます。 皆さんの未来がどうか素敵な日々でありますように。好きなことを好きなだけ楽しめますように。たくさん笑えますように。 趣味や夢中になれるものが何もないって人は、ライブハウスに足を運んでみたりすると人生変わるような出会いもあったりするからおすすめです。いつでも待ってます。
(写真は高校生の時のバンドメンバーと私です。 当時よりバンプの藤原基央氏を崇拝していたので、TVイエローのレスポールスペシャルを愛用していました。)
笹平綾佳
2014年春上京。バイバイコヨーテ、Utopia Leagueに参加。しばらくはバンドを中心に音楽活動を行う。 バンド脱退後2019年より、本格的にソロでの音楽活動を開始する。
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3月のライブ予定
3/9(土) 経堂GOKIGENYA Garage
3/19(火) 新代田Live bar crossing
3/27(水)大久保ひかりのうま・「映像百遍」第07回 映像作家 和久井幸一氏による見物可の「公開撮影会」
3/31(日)御茶ノ水KAKADO
Next Event
2023年3月13日(水)
“440 presents uchuu in the four forty”
出演:スズキケント/Ritomo/あねそかり/玉手初美
TICKET:Livepocket
440レギュラーイベント、出演者募集中! こちらから