9DayzGlitchClubTokyoの正体を探る1stアルバム発売直前インタビュー

――まずは9DayzGlitchClubTokyoの結成の経緯を教えていただけますか。
サトウ:このグループが始まる前に、(9Dayzプロデューサーの)クマさんプロデュースのエレベーターサティスファクションっていうグループがあったんです。そのグループにサトウがいたんですけど、解散しちゃって。でも自分はもっとアイドルやりたいなと思って、クマさんに「もう一度やりませんか」って言って。それでメンバーを集めて、9Dayzができました。

――9Dayzが結成されたのが2020年ですよね。
サトウ:そうですね。2020年の12月が初ライブでした。

――サトウさんは元々アイドルを志していたんですか?
サトウ:そうですね。芸能系のお仕事をしたいと思って。その中でアイドルっていう職業が好きだったので、なりたいなと思っていましたね。

――影響を受けたアイドルを挙げるとするなら誰なんでしょうか。
サトウ:当時はAKB48とかが流行っていたので影響を受けましたね。NMB48の木下百花さんっていう子がいたんですけど、その子がすごい好きで。その人が一番の影響ですね。

――9Dayzの結成当初、ウドンさんといしがきさんのお2人はまだ加入していなかったんですよね。加入は今年の4月とのことですが、経緯を教えていただけますか?
ウドン:私が初期メンバーの友達で、12月の始動ライブを観に行っていたんですよ。それでいいなと思いました。しのぶとは元々友達で、2人でなにかしらやりたいみたいな話をしていて。9Dayzの前のメンバーが3月までの期限付きでの活動で、メンバーを探していたということもあって、2人で加入することになりました。

――アイドルにこだわっていたわけではなく、2人で活動をしようとしていたんですね。
いしがき:なにか2人でやりたいねっていう大まかなビジョンしかなかったんです。そのタイミングで「9Dayzが新しいメンバーを募集するっていう話があるよ、しのぶも一緒にも入らない?」って言ってくれて。楽しそうだなと思って、加入させてくださいと話をしました。

いろんな経験を積んだからこそ今の3人のキレというか、強さがあるなって思いますね。

――好きだった音楽、よく聴いていた音楽はなんですか?いしがきさんやウドンさんの場合はアイドルがすごく好きで、みたいな感じではなかったんですかね。
いしがき:音楽を聴くようになったきっかけが嵐なんですよ。はじめて買ったCDも嵐でした。その後、高校生のときに自分でバンドをやるようになって、バンドの音楽も聴くようになりました。そこで一番影響を受けたのがKEYTALKでしたね。そして、東京に出てきてオリジナルの曲でバンドをやるってなったときに、新しく影響を受けたのがポップパンクで。その時期はELLEGARDENとかをずっと聴いていました。

――KEYTALKといえばまさに下北沢ですね。ウドンさんはいかがですか。
ウドン:私はAKB48とperfumeが好きで。ずっと女性のアーティストがかわいいな、かっこいいなっていう認識で見てました。最近では戦慄かなのさんがやってるfemme fataleっていうユニットとかが好きですね。

――9Dayzの音楽は今挙がったようなアイドルとも毛色が違う音楽で、EDMだったりラップ調だったり、可愛いよりも格好いいという言葉が似合うように思います。クマさんの作る楽曲を聴いたりパフォーマンスしてみて、どのような印象を抱いていますか?
サトウ:EDM系って今まで聴いてこなかったジャンルだったので、今までとは違う刺激を貰ったっていうか、格好いいなと思います。9Dayzの中では明るめな曲なんですけど、「M/E」って曲があって。あれは曲が明るい中で歌詞がちょっとダークというかメンヘラっぽくて、歌詞が刺さるなって思います。
いしがき:私もあんまり聴いてこなかったジャンルですね。一番近い音としてはK‐POPで聴いてたんですけど、K‐POPもそこまでがっつり聴いていたわけではなくて。なので一番最初の印象は「新しい音楽に出会ったな」って感じでした。私は「Bad Girls Bullet」が一番好きです。
ウドン:「FirE」って曲を初ライブでやっていたんですけど、一番最初に聴いたときはそのイントロに心を持っていかれました。「Bad Girls Bullet」は私の中でも一番格好いいなって思う曲ですね。

――今話にもあったような音楽性とか歌詞は、敢えてアイドルっていう括りで見ると珍しいと思います。ダンスなどのパフォーマンスの面でもそうですし、9Dayzの特筆すべき特徴っていくつかあると思うんですが、自分たちの一番の特徴を挙げるならここ!みたいな推しポイントを挙げるとしたらなんだと思いますか?
いしがき:見た目や曲は自分たちの思う格好いい感じを貫いているんですけど、とっつきにくくはないっていうか。そういうところだと思います。

――ギャップみたいな感じですよね。話していて感じることでもありました。
サトウ:私は結成当初からいるんですけど、今まで体制が変わってフォーメーションも変わったこともあって。いろんな経験を積んだからこそ今の3人のキレというか、強さがあるなって思いますね。
ウドン:自分たちがステージでやってる曲やダンスをメンバーそれぞれが格好いいって思っているので、胸をはってパフォーマンスしているのは格好いいところだなって思います。

――9Dayzの曲の一番のファンがメンバーのみなさんであるみたいな感じなんですね。今お話を伺っていて、曲への気持ちみたいなのがビジュアルやパフォーマンスの力強さに現れるのかなと思いました。今回は下北沢のカルチャーや音楽を紹介するマガジンでのインタビューなんですけど、9Dayzとしての下北沢での思い出はなにかありますか?
ウドン:9Dayzでライブ終わりにラーメン食べに行ったなとか、ゲーセン行ったなとかそういう思い出がありますね。下北沢はお店が多いので、楽しめるところが多いです。
いしがき:私は沖縄出身なんですけど、東京に出てきて一番よく来ていたのが下北沢だったんです。東京に来てはじめてバイトしたのも下北沢でした。なので個人的に思い出深い場所で9Dayzでライブできるのは嬉しいなって思いますね。
サトウ:はじめて9Dayzでバックバンド付きでライブをやったのが下北沢なんですよ。バンドがいることで気分が上がってライブができたのを覚えています。

自分がもう1人いて、客観視したときに格好いいなって思える自分になりたいです。

――10月21日にはファーストアルバム「アザミ眠るシャハル」が発売されます。アルバム発売を控えてみてどうですか。
サトウ:デビューからずっとやってきていろんな音源を売ってきたんですけど、アルバムでひとつに集まったっていう感じが嬉しいです。やってきてよかったなと思いますね。
いしがき:一番最初からある曲と、私とウドンが加入してからできた曲と、結構印象が変わると思うんです。第一期のときから最新の9Dayzまで、いろんな時代の曲を聴けるのかなと思います。アルバムでその流れが分かるのが良いなと思いますね。

――同じ日に主催イベント「ペスケイデジムラ」が青山RizMで行われます。こちらの意気込みはどうでしょうか。
ウドン:私が入ってからはじめての主催イベントなんですね。主催ってつくと自分たちが主役っていう感じなので、出演するアーティストのみなさんにも出てよかったと思ってもらえるように頑張りたいなと思います。

――今後の目標、展望を教えてください。
いしがき:TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)に出たいですね。アイドルの世界をあまり知らなかったときも知ってたくらい大きいアイドルイベントだし、目標としていいのかなって思います。あとは、地元石垣島で、日本一早い夏フェスっていうフェスがあって。それに9Dayzで出たいです。世界百景とかに選ばれてるくらい綺麗な場所でライブができるんですよ。やりたいですね。
サトウ:私はいつかワンマンライブしたいなって思っています。メンバーが抜けるときの公演でワンマンライブしたことはあるんですけど、誰かが抜けるとかではなく、9Dayzとしてのワンマンをしたいですね。
ウドン:2人はステージ経験もあるし、一緒にいて格好いいなって思う面も多くて、自分はそういう経験があんまりなかったので自分も頑張んなきゃなって思います。自分がもう1人いて、客観視したときに格好いいなって思える自分になりたいです。グループとしても他のアイドルさんには負けたくない。格好いいなって思うアイドルさんが周りにいっぱいいるので、負けてられないなって思います。
<Written by 村上麗奈/PHOTO by Kokoro Niimi>

2021.10.21RELEASE
9DayzGlitchClubTokyo
1st ALBUM『アザミ眠るシャハル』

11月24日より各配信サイト、サブスクリプションサイトにてデジタルリリース開始

TRDC-1001(Discord Cartridge School) 全12曲収録 税抜本体価格¥3,000+税
収録曲:M1.アザミ M2.fray“Heavy Malfunction side” M3.Bad Girls Bullet-Physalis- M4.A World Without Lies
M5. M/E M6.FirE M7.修羅の傀儡 M8.題名の無い不完全な夜に M9.6types7Li M10.myサイケ
M11. 無神経night walker-rebuild- M12.アスファルトのシャハル


■9DayzGlitchClubTokyoオフィシャルサイト:
9dayzglitchclubtokyo.com
■9DayzGlitchClubTokyoオフィシャルTwitter:
twitter.com/9DayzGCT

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