連日ロックバンドが犇く東京・下北沢に大阪や岐阜からも集結、SOG主催イベントが2022年4月26日に行われた。
トップバッターは埼玉発3ピースバンドuraraka(@uraraka_music)が登場。暗転の中メランコリックなアルペジオから始まる「June Song」からスタート、アップテンポの「凪」、「Silly」ではナツ(Ds)の手数が多くスリップしたドラムングが目を引いた。クールな佇まいの中に時折見せる溢れる感情とロックイズムのコントラストのバランスが良くurarakaの世界観を創り出しているのだろう。
次の登場したのは大阪を拠点に活動中、空飛ぶ音楽を奏でるJuniper Berry(@_JuniperBerry_)。トラディッショナルなアコーステックギタースタイルとエフェクトを組み合わせステージを駆け回るSunny後藤と、センターに立ち歌の強さと奔放さが魅力のボーカルharuna nooko。今回はリズム隊にサポートメンバーを迎えての初ライブ、スケールの大きい楽曲「ミツバチ」やSPICY & NEO COUNTRYの代名詞のような「シュリンプ」が印象的なライブだった。時間を忘れたかのようなMCタイムはらしさ前回でほっこりさせてくれた。
続いての登場は山形出身のメンバーからなるバンド、ツーとカー(@tuutocar)。登場SEもなく「おいでTOHOKU」からいい意味でヌルっとライブスタート。東京に染まりきらない日常が垣間見れる楽曲やハートフルが等身大な楽曲は、多くの人が親近感を覚えるであろう好感度の高い(笑)バンド。でも、ちょっとヘン？ その辺りがクセになる4人組だった。
4バンド目にはSEENA SHEEP SKIN(@Seena_SSS)。「ラピスラズリ」や「太陽の摂理」、「光はどっちだ」とベスト盤の様なセットリスト。コロナ禍の影響で2年半振りの東京でのライブとのことだったが、五感に刺さるSEENAの歌声や凛としたシルエットも、オルタナティブなステージングも、サポートメンバーも含めオーディエンスが待ちわびた健在のライブだった。
本日のトリのアーティストに選ばれたFlash Back(@FlashBack_info)、ラウドサウンドのツインギターとEDMに通じるPCミュージックが融合したドラムレス3ピース。「僕らがこの時間を一番楽しむので、そんな僕らを見てちょっとでも楽しんでもらえたら！」と宣誓、オーディエンスとの距離を縮めた。低音の効いたエレクトロサウンドと四つ打ちで会場が揺れ始め温度も上がる。機材トラブルもありハードルの高いライブとなってしまったが最後の曲は代表曲「not over yet」。ステージ前方に出て会場を煽り、またメンバー同士が目を合わせたり時に笑顔も零れ、しっかりと彼らの気持ちが伝わるハッピーなライブでイベントは終了した。
＜PHOTO：北島凜音@rio_9979＞
「SOG presents」
会場：東京・下北沢CLUB251
2022年4月26日(火) 出演：Juniper Berry／ツーとカー／Flash Back／SEENA SHEEP SKIN／uraraka
5月2日23:59まで当日ライブ模様のアーカイブ配信中！こちらから
