2022.1.16「シャンプーズ presents 爆裂洗髪祭2022」LIVE REPORT

「僕らは今も踏ん張ってここに立っています。苦しいことだらけだけど、今日はバンドが最高だって思いました!」下北沢の夜に迸ったシャンプーズの宣戦布告サーキット

 1月16日、「シャンプーズ presents 爆裂洗髪祭2022」が下北沢MOSAiC、DaisyBar、近松の3会場で行われた。

 シャンプーズにとって初の主催サーキットフェスとなったこの日は、彼らが共演を熱望した28組のバンドが参加。熱い音楽とメッセージをぶつけた。

 MOSAiCにてイベントのトリをつとめたシャンプーズ。リハーサルの時点からオーディエンスで埋まるフロアを見たボーカル、モミーは「リハも本編だと思ってやります!」と宣言し、”ナイトライダー”を披露。会場はリハとは思えない盛り上がりを見せた。

「長い間お待たせいたしました!」と改めて登場したシャンプーズは”東京”で本編を開幕。序盤からアクセル全開で、「思い通りになんかいかない」と叫びながら歌詞を紡ぎ、オーディエンスが応えるように手を挙げる。”シーサイド”では、存在感のあるリズム隊が牽引。スピード感のある展開ながら、重さのあるキックが踏みしめるように響いた。

 ”ウルトラマリンブルー”、”ロンリーサマー”と続き、終始アクロバティックに飛び跳ねる樹里によるギターソロが曲の疾走感に拍車をかける。モミーの太い声で紡がれる詞は荒々しく強い一方、日常の空気感を汲み取る繊細さも共存する。ときにもがく苦しさを共有するように叫び、激励し、ときに優しく手を伸ばす。細やかで等身大のメッセージと熱いサウンドがオーディエンスを熱狂の渦に巻き込んだ。

「今までは呼ばれたライブに出てばっかりだったんですけど、2022年は本気出して自発的に動こうと思います。今年一発目、シャンプーズ初の主催サーキット、ありがとうございます!」と意気込みと開催への感謝を改めて語ると、”光る街”へ。〈誰も届かないような どこか遠い光る街へ〉といざなう歌詞は激しくありながらも切実さを内包していた。

 「コロナで友達のバンドが解散したり、メンバーがやめて活動できなくなったりするのをいくつも見ました。もちろんバンドが全てではないけど、僕らは今も踏ん張ってここに立っています。苦しいことだらけだけど、今日はバンドが最高だって思いました!」すがすがしい表情で語る。「2022年、駆け抜けると誓います!今年もよろしくお願いします!」と宣言すると、そのまま”28”へ。〈いつの間に青さをなくして いつの間に大人になるのか〉。遠ざかっていく青春に思いを馳せながら懸命にもがく様子を描く楽曲だが、満員のMOSAiCで手を振り上げるオーディエンスや、叫ぶように歌い熱情的な演奏を届ける様子にはまぎれもない青さが感じられた。

 「一緒に行こうよ、何度だって、立ち上がろう!」と叫んで演奏したのは”はらはくくったぜ”。泥臭くて前向きな、明るいステージを展開した。

 アンコールに応えたシャンプーズは、アルバムリリースに伴うヒット祈願ツアーを行うことを発表。名古屋から伊勢、伊勢から大阪への自転車旅をするという、その名も『自転車でGO!GO!ツアー』。前代未聞の内容について「僕らみたいなバンドが車使ってるようじゃ売れないので!」と語ると、「これからも汗水垂らしてやっていきますのでよろしくお願いします!」とバンド名にかけた楽曲、”Wash your head”でオーディエンスを沸かせ、幕を閉じた。

<レポート:村上麗奈/PHOTO:しみずまい@_gmng_


シャンプーズ presents 爆裂洗髪祭2022

東京・下北沢Mosaic、DaisyBar、近松 3会場サーキットイベント

2022年1月16日(日) 出演:シャンプーズ/他、全28組


シャンプーズ Profile

●シャンプーズ|下北沢爆裂エナジーポップ

ギターボーカルのモミーを中心に結成。パンクやメロコア、オルタナ等から影響を受けた疾走感とタイトなバンドサウンド、キャッチーなメロディーと激情的なボーカルに泥臭くもありながらストレートな歌詞が折り重なり、リスナーの心を激しく揺り動かす。

「WASH YOUR HEAD」リリース発売祈念ツアー
『自転車でGO!GO!ツアー』

初の全国流通盤1stフルアルバムの発売を【祈念】した自転車ツアーを敢行!名古屋から大阪までの道中を自転車で移動。大阪でライブをして、下北沢近松がファイナルのツアー!

オフィシャルサイト:https://shampoosjp.com/

https://twitter.com/shampoos777

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